gymnasticsworksのブログ

体操競技×ナチュラリゼーションで人を幸せに

至誠通天から学ぶ、心の大切さ

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こんにちは、今回は題名のとおり鹿屋体育大学体操競技部のスローガンである「至誠通天」をテーマに話を進めていきます


「至誠通天」とは

中国の儒学者孟子のことばで
誠を尽くせば願いは必ず天に通じるという意味があるそうです


さらに孟子はこんな言葉も残しています
「至誠にして動かざる者は。未だ之れ有らざるなり」

至誠すなわちきわめて純粋な真心を持って行動すれば、感動しなかったという人にはいまだ会ったためしがないという意味だそうで、まさしく鹿屋体育大学の選手たちもしっかりとその教えとおりに感動を観客に与えたと思っています!



  1. 先日の出来事

先日から僕はあるクラスの練習態度が悪いのが気がかりでした、当たり前のようにマットに寝転がり、誰も目標を持たずにダラダラと技をするだけ


このままでは良くないと感じ、たまたま代理でクラスのヘッドをすることになったのでこんな話をしました



「君たちに質問をします、心、技、体、この3つどれが大切かわかりますか?」


答えは「体」や、「全部」といった感じで
返ってきました!



「大切なのは心です、心のあとに技と体はついてきます」といった感じで話を進めていきました


はじめは、早く始めようと文句を言っていた子もいましたが

いつもと違う雰囲気を察したのかだんだん静かに話を聞いてくれるようになりました


「君たちがここへ来て練習できているのは誰のおかげかな?」そう質問すると、お母さんといった答えが返ってきました


「君たちは、ここへ来れる事をお母さん達に感謝していますか?ここへ来れることは当たり前じゃない、ここで習うためのお金は君たちのお父さんお母さんが必死で稼いだお金です、それは決して安くはない!」



付け加える形でこう言いました


「このままでは、君たちは上達しないどころか怪我をすると思います、じゃあどうしたら怪我せずに上手くなれるかな?」



そうすると「ちゃんと練習する」と一人の子が言ってくれました!


先日の雰囲気が嘘のように
「あっ、しっかり話せば伝わるんだ」と感じた瞬間でした!


  1. 誠を尽くす大切さ

至誠通天とまでは、いきませんが僕なりに事前に考えて話をしたのが良かったのか、前のようにふざけたりすることはなくなりました

そして始めに文句を言っていた子は、自ら目標を立て黙々と練習をはじめました


こちらとしては子ども達にとってだけでなく、預けてくれている親御さんにとっても、そして僕たち指導者にとっても、このままでは良くないと思ったので


どうすれば「練習」を大切にしてくれるか?考えて伝えました


一年前なら間違いなく、感情のままに怒って「ちゃんとやらないならもうここへは来なくていい、、」と切り捨てていたと思います


しかし、それだけだと熱意は伝わっても誠意は伝わらず誤解さえ招いてしまうと考えました


しかもちゃんと注意したり、練習の必要さを教えていないこちらにも責任はあるので


改めて練習の雰囲気作りは大切だと感じました!



上達の為に技のノウハウを伝えるのも大切かもしれませんが、それだけでなく「人として」大切な部分をこちらが伝えていくのも大切で


そのためにはこちらがしっかりと考えて
伝わる言い方をするために学ばなければならないと思います!


  1. 最後に

鹿屋体育大学の選手たちは、自分達だけでなく他の選手が成功しても自分のことのように喜べる素晴らしい人間性を持っていると思います


それは誠を尽くしたからこそできるものだと思いますし、その思いが届いて今年の躍進に繋がっているのかもしれません


選手だけでなく
我々指導者も同じように誠を尽くすことが大切であり、それが届くまで自己研鑽を怠ってはいけないと感じました! 



「至誠通天」
この言葉のように、もっと自分の行動を振り返り、誠を尽くす指導ができたらと思います!