gymnasticsworksのブログ

体操競技×ナチュラリゼーションで人を幸せに

大切なことは子ども達から教わった






こんばんは!
すっかり春になりました
そして出会いもあり、たくさんの別れもありました。

そして一番のファンだった姉妹が先日引越しで旅立ちました。

クラブで一番のがんばり屋さんのお姉ちゃん

少しお転婆だけど体の柔らかさとセンスのある妹ちゃん


そんな二人の姉妹が教えてくれたことを話したいと思います!




諦めなければ道は開ける
まずはじめにお姉ちゃんのことから
はじめは逆上がりも出来るか微妙なところでした、

しかし他の子と遊ぶよりも体操に通うのが楽しかったようで、少しずつですが力をつけていきました

跳び箱やマットの技で長い間、下手をすれば半年以上合格しなかったりして心が折れそうになったはず

僕たちには見せませんでしたが、見えないところで涙を流していたそうです!


しかしそんな彼女もバク転が出来るまで実力をつけて上級クラスの上の班に入るまでになりました。


あとから入ってきた妹ちゃんですが
同年代の中でも出来る方で、
お姉ちゃん達に追い付きたいと頑張った結果跳び箱で壁に当たりましたが

お姉ちゃん譲りの負けん気で、見事同じ上級クラスへと上がりました!


そんな彼女達のひたむきさ一生懸命さは、周りの子ども達や保護者達を引き付けて

いつしかクラブに欠かせないムードメーカーになっていきました!




突然のお別れ
僕もずっと何年間かは通ってくれると思っていましたが、1月頃に転勤になったと保護者から聞かされました。


指導者だけでなく他の子どもたちも驚きを隠せず名残惜しそうにしていました。


そこからの二人の頑張りは凄まじく
テストが(ロンバク)や(ともえ)だし難しいから合格しないかも、、、


そんな不安もあり、それでも何とか合格させてやりたいと思いつつ指導していました。



しかし、二人とも本番で予想以上の力を発揮して見事に合格を勝ち取っていきました!



子どもたちの可能性の大きさや努力は裏切らないと実感しました。



お別れ当日
他の保護者が寄せ書きを作ったり、そしてその子と遊ぶために予定を立てたり


類いまれなる努力で、周りの子どもだけでなく保護者までも惹き付け慕われていた姉妹


お別れ当日は、本当に感謝の言葉をたくさん伝えてくださいました。


「ここに通わせたお陰で、たくさんのことができるようになった、体操以上の大切なこともたくさん教わり本当に感謝しています」と言われて泣きそうになりました



そのときに、教えていたつもりが教わっていたんだ、努力するってこんなにも周りを巻き込めるんだと感じました。




最後に僕は手紙にメッセージを書きました
「コーチとのお約束、家族みんなで幸せになってください」


こんなに素敵な家族は本当にいない
長年通ってくれた感謝や
努力の大切さ、そこから生まれる感動の素晴らしさ


たくさんの大切なことを教えてくれた
この姉妹とそして親御さんはみんな幸せになってほしいという思いから書きました。



体操を続けてくれるかどうかはわかりませんが、続けてくれるなら必ず会える


コーチは全国色んなところに現れるからと伝えてさようならは言いませんでした!



その子たちにふさわしい指導者になるべくこれからも頑張ろうと思います!

sowers sports clubさんとのミーティング

こんにちは、今日は徳島県にある
sowers sports clubの代表の木原さんとミーティングさせていただきました。



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国体入賞にテレビ出演もされているスゴい方です!!


僕自身県外のスポーツ関係の方とお話する機会がなく、ましてやトップの方だったのでとても緊張していましたが


とても物腰が柔らかくて、僕の分かりにくい質問にも丁寧に答えてくださりました!


ミーティングする流れになったのはTwitterの投稿からでしたが
僕の働くところとシステムが似ているところがあったと感じたことや


サブスク型を使った運営や大人のバク転教室など興味のあることを行っていたので


是非お話を聞いてみたいと思い、僕の方からお願いすると快く承諾してくださいました!!



今日はそんなsowers sports clubさんの活動や理念について少しばかりですが紹介させてもらい、少しでもいろいろな方に興味をもってもらえればと感じております。




swores sports clubとは!?

https://peraichi.com/landing_pages/view/sowerssports/

徳島県徳島市を中心に活動し
月額980円で8種類以上ものスポーツを体験できる小学生対象のサブスク型のスポーツクラブです!

様々なスポーツを体験できるため、
スポーツ選択でのミスマッチを防ぐことができ、さらに980円と破格の値段でできるため経済的に負担が少ない分気軽に参加できます!


もちろん参加も曜日固定などのないフリーでスポーツの種目も選べるため通いやすさは抜群と言えます!


僕のところは体操しかやってなくて、
テストで進級ができなかったりなど行き詰まると他の習い事に流れる子どもが多く。

sowers sports clubさんの運営方法だと僕の働くクラブのデメリットを解消できると感じました!

代表の木原さん自身もプロサッカーチームのチアのコーチをしていたり、大人のバク転教室を運営したりと

とてもバイタリティー溢れる方で話を聞いているだけでもとてもエネルギーをもらえました!




込められた想い


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sowersという名前には「種を蒔く人」という意味が込められていて、

スポーツに限らず様々な体験の種を提供し好きで得意なことを見つけてもらうという想いが込められているそうです!


そしてロゴの3つの手はそれぞれがその体験の種を蒔く人を表しており

ピンクが保護者、グリーンが指導者、オレンジが地域となっています!


話していて感じたのは自分は保護者や指導者で完結していて、地域の部分に対しての意識がないので今後の大きな課題になると感じました!


確かに通ってくれている保護者や指導者、子どもとの関係を作るのは大切です

しかしそれだけだと関係性の広がりが限られてしまい、なかなかシェアをとることができず

とくに僕のいる地域では競合が多く参入してきており、今後は地域をまきこんでそして愛される存在にならないと厳しいと感じました!


そして木原さん自身は男子新体操をしており、将来的には地元でクラブを立ち上げる構想があるそうです!



僕としても男子新体操がオリンピック種目に入ってほしいと思っていて!


将来sowers sports clubさんのようにたくさんの人から愛されるクラブから素晴らしい選手が出てきて


オリンピック代表になってほしいと思いました!



子どもたちがスポーツできる環境が減っている

これは皆さんが実感していることだと思います、公園では遊具が減っていったり

ボール遊び禁止のところがあったり
子どもたちが体を動かせる環境が減りつつあるなかで

様々な体験をできるsowers sports clubさんのようなところが必要になってくると思います!


実際に忍者ナインさんのように、様々なスポーツを体験できるスポーツクラブが増えてきているのも事実で



しかも現代は習い事を一つでなく複数させる流れなので尚更一つの施設で複数の習い事ができるところは、費用や送迎の面での負担などからニーズが高まるかと思います



僕らにとっては驚異でしかありません(笑)
しかしそんなことも言ってられないので今回のミーティングでの話を参考に打てる策を考えていこうと思います!



そしてお忙しいなか、僕のために時間を作って下さった木原さん、本当にありがとうございました!!

補助に対する考え

みなさん、こんにちは今回は補助に対する僕の考えを書いていきます。


まずは補助の目的は
・子どもを助けること
・正しい形を覚えさせること

主にこの2つが目的にあると思います。


そして補助はすぐには上達せず
僕も苦手なので頭を悩ませました


ですが、たくさん悩んで失敗を繰り返したなかで今日はどうすれば補助が上手くなるかを書いていきたいと思います!



補助は精神論では上手くならない
僕が指導者になりたてのころは、本当に補助に苦しみました間合いやタイミングがわからず何度も子どもを叩いてしまったり落としたりしました。



そうすると、子どもたちも補助されるのを拒むようになります。



あるとき僕は「断られても持て」と言われました。

しかし、その言葉にスゴく違和感を感じていました。


子どもの立場になると、そらそうだよなって思うし


よく考えてみてください、一回告白して振られてまた告白してオッケーってあると思いますか?


そうそうないし、それと同じじゃないかって思いました。


補助は信頼だと思います。
けど信頼がないのにまた行けと言われても結局は子どもにも恐怖を与えるので無理にいくべきでないと思います。


もしくは初めは誰かについてもらうなりして、一緒にもったりして安心感をもたせるのもいいでしょう!


数をこなすのは大切かと思いますがそれよりも信頼を築くことが大切だと感じます。




精神論で行けと新人に言うのは僕は絶対にしないでおこうと思いました!



技の仕組みを知る
先ほど信頼が大切と書きましたが、そのためには技の仕組みを知ることが大切だと思います。


なぜなら、仕組みを知らなければいくら補助しても上達に繋がらないからです。


ただ持ち上げるだけだと重量挙げになってしまいます


とくに選手に関しては美しさを求められる分細部にまで気を配る必要があります。


そして持ち上げるだけの補助のデメリットが一人だとできないが多いことです。


そして技の仕組みを知っておけば、初めは持たせてくれない子どもでもアドバイスができるようになるので徐々に信頼が築けるようになります。


なので少しずつアドバイスしながら信頼を築いていき、補助していくといいと思います!


とにかく絶対に落とさない!
気持ちで持てと言われても

絶対に技の勉強をしてから持つようにしてください!

最終目的は一人でやることのはずです!
そのためには、その子にとって足りない部分をしっかりと見極めてアドバイスや補助をしてほしいと思います!

これからが気になる選手

こんばんは!
体操界のキングこと内村航平選手がついに現役で激震が走る体操界


しかしながら、内村選手に負けじと期待のホープがまた現れて来ております!


今回は個人的にですが今後の活躍がが気になる選手をご紹介できればと思っております!



小野凉城選手(作新学院)



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この選手の魅力はなんといっても跳馬です。

中学のときに県大会で採点させてもらう機会がありましたが、カサマツの第一局面の姿勢の美しさが際立っており、

脚が割れずに着手するのが難しい技にも関わらずほとんど閉じた姿勢でできる素晴らしい選手です。


そしてロペスも悠々と跳んでいるので、もしかすると将来的にはヨネクラなどさらに高難度の技も見られる期待もあります。


また面倒見が良いところもあり、後輩のジュニア選手の補助をしたり教えたりするところをよく見かけました!


今後も活躍が楽しみです!



上田悠太選手(市立船橋)



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ジムニティにも登場した選手なのでご存じの方も多いかと思います!


高校生ながら、全日本種目別にも出場し
並外れたパワーを見せつけ静止技術が何よりもスゴいと感じた選手


同世代のなかでつり輪は敵なしの強さだと思います!



後転中水平や振り上がり中水平、振り上がり上水平、さらにはバランディン3もできるため、静止技のバリエーションは豊富で振動技のあとからもしっかりと静止できるので、新ルールでも高得点が狙えそうな選手です!




岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)


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どの種目でも高難度の技を高いクオリティで実施できる選手!



世界ジュニア王者にも輝き、その実力を知らしめました!



個人的にあん馬のセア倒立とゆかの伸身2回宙返りが好きです!



着地や一つ一つの技の安定感もあり、これからさらに力をつけたらどこまでいくのだろうと考えると末恐ろしくなります!




川上翔平選手(清風高校)


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徳洲会へと進むことが決まった期待のホープで高校生チャンピオン


小学校のときから、鉄棒に定評があり
種目別では8点後半のEスコアを叩き出しました、それもまだ高校生なのにです!


鉄棒の倒立角度のハマり方がすさまじく
アドラー一回ひねりは採点規則の元になったと思ったくらいの完成度


離れ技も持ったあとに肘が曲がらない絶妙な位置でキャッチし


圧倒的な完成度を見せつけました!


本当にこの選手は次の代表にくるのではないかと楽しみにしています!



いかがでしたか?
最近はあまり追えていませんが

新たなホープは確実に育ってきているかと思います! 

みなさんもおすすめの選手がいたら是非教えてほしいです!

初めて送り出した卒業生


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みなさんこんにちは!
今日は僕が指導者になって初めて送り出した、ある選手について書いていきます!

 

そうです、あの翔太くんです
本当に彼は特別な存在でそんな彼の人となりを知ってもらおうと思って今日は書き進めていこうと思います。

  1. 出会い

初めての出会いは、彼が中学の2年か3年のときです、僕は指導者になりたてで全く右も左もわからなかったときに出会いました。



当時いくつか店舗があるうちの一つ
そこでたまたま、彼がいるところへ僕がいくことになりました。


初めての印象はとにかく真面目
ひたすら黙々と練習していました


たまにドジなところもあり、一回それが原因で怪我もしました(笑)




  1. 練習環境

正直言うとイイとは言えない環境でした。
僕が行く前に、以前教えてもらっていたコーチ達が一気に違うところへといくことになり、入れ替りのタイミングで僕たちが来ました。


そして、器具も十分に揃っておらず
つり輪と平行棒はまともに練習できない、

さらにはピットもないため感覚練習も他のジュニアの子達に比べてあまりできない状況でした。



同世代の男子選手は誰もおらず、実質ひとりで精神的にもキツかったはずです。







  1. 一番の強み

そんな翔太の一番の武器は「やり抜く力」だと僕は思っています。

男子選手で中学最後まで続いたのは僕の知っているなかで彼だけです。

その甲斐があって、京都の名門校にはいることができました。

だいたいが小学校までで体操をやめていきますが、翔太は最後までやり抜きました。


練習環境もよくない、他の選手が辞めていく、環境的に精神的にも続けていきづらいところもあったかと思います。


そして彼はとても勉強ができました。
確か平均点は80点~90点とかだったはず


体操以外のところもしっかりとやる子でした。



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そして、翔太は誰よりも謙虚でした。
他の選手は練習態度とかが悪くて注意をされることが多かったりしたのですが、彼に関しては一切見たことがありません。


ちゃんと話を聞こうとしてくれるし、挨拶も一番はじめにくる。


人によって態度を変えることはなかったし、内面的な部分で大切なところは一番あったと感じます。



そして、初めて卒業生として送別会を開き
僕が初めて送り出した選手でしたが、全然教えることができなかった、むしろ僕に教える実力がなかったのが正しいのですが、彼は最後まで謙虚でした。



進学先も決まり、一緒に審判をしたある先生がその事をとても喜んでくださったのをみて。


彼だからこそ、そうなるのだと改めて確信しました。


そして、大学はまさかの鹿屋さんと聞いたのでまた驚きの連続でした。



実は応援に全くいけてなかったので、審判で採点したり、時間や場所が合えば可能な限り応援にいきたいと思っています!



そして、このまま彼の夢が変わらず指導者になってくれるのであれば、いつか指導の話をしながらご飯でも食べたいなと思っています!

事前に伝えること


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こんにちは
そしてお久しぶりです!

今日は「事前に伝えること」の大切さについてお話しします。


教室で働いていると、様々な場面で説明する機会があります。


そして、説明不足によるトラブルもたくさん起こります。



具体的なトラブルの例としては
1.月謝についてのトラブル
2.子どもの怪我についてのこと
3.指導についてのことなど


様々なトラブルがあり、それが同時に起こることもあります。



そして、トラブルを防ぐ手段として大切なのが事前に説明する事です!



そして、今日は3の「指導についてのトラブルを事前に説明して防ぐこと」についてお話ししていきます。



まずは指導についてのトラブルから
具体的に言うと
1.進歩がみられない
2.練習量がすくない
3.内容が簡単もしくは難しすぎる
4.ちゃんと練習していない、授業の空気が緩い
5.厳しすぎる、自分の子ばかり怒られる


といったところでしょうか?



いずれも事前に説明すれば、ある程度防ぐことが可能だと思います!


僕が最近受けた苦情としては。1と4が多かったように感じます。



なのでぼくは、挨拶前の雰囲気をみて
「ここで締めなきゃいけない」と少しでも感じたら。


挨拶の後に、ちゃんと練習することとはどう言うことか?それをしないとどんなデメリットがあるのかを話すようにしました!




話の内容は
「ちゃんと練習するのは、自分のためだけじゃなくて、ここへ通わせてくれる君たちのお父さん、お母さんや友達のためにもなる。

けど、反対に君たちがちゃんと練習しなければきっと君たちのお父さんやお母さんは悲しむし、この教室の中で友達がいるならそのグループちゃんと練習しないグループてしてみられるよ?」


といった具合の話をします、
それに加えて、こんなことをすると注意するという基準も伝えておきます。



注意する基準を伝えておけば、子どもたちの納得度も変わるのでこれはオススメです!


信じられないことに、練習中にマットに寝転がって休憩する子どもがいたりします。




幼児クラスならまだしも、小学校の高学年や中学生でもいます。



上の学年の子がそれをしてしまうと、下の学年の子も真似をします。



そして、真面目に練習をしなければ当然上達もせずときにはそれが原因で苦情も来ます。



なので、事前に説明しておくことによってある程度防ぐことができ、苦情を言われても話し合いがしやすくなると思っています。



話すと長くなるのでこのへんにしますが


前述したことが成り立つのは指導者自身がしっかりと使命を全うしてからこそであると思うので、自分自身も学びを止めずに成長する感じます。

至誠通天から学ぶ、心の大切さ

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こんにちは、今回は題名のとおり鹿屋体育大学体操競技部のスローガンである「至誠通天」をテーマに話を進めていきます


「至誠通天」とは

中国の儒学者孟子のことばで
誠を尽くせば願いは必ず天に通じるという意味があるそうです


さらに孟子はこんな言葉も残しています
「至誠にして動かざる者は。未だ之れ有らざるなり」

至誠すなわちきわめて純粋な真心を持って行動すれば、感動しなかったという人にはいまだ会ったためしがないという意味だそうで、まさしく鹿屋体育大学の選手たちもしっかりとその教えとおりに感動を観客に与えたと思っています!



  1. 先日の出来事

先日から僕はあるクラスの練習態度が悪いのが気がかりでした、当たり前のようにマットに寝転がり、誰も目標を持たずにダラダラと技をするだけ


このままでは良くないと感じ、たまたま代理でクラスのヘッドをすることになったのでこんな話をしました



「君たちに質問をします、心、技、体、この3つどれが大切かわかりますか?」


答えは「体」や、「全部」といった感じで
返ってきました!



「大切なのは心です、心のあとに技と体はついてきます」といった感じで話を進めていきました


はじめは、早く始めようと文句を言っていた子もいましたが

いつもと違う雰囲気を察したのかだんだん静かに話を聞いてくれるようになりました


「君たちがここへ来て練習できているのは誰のおかげかな?」そう質問すると、お母さんといった答えが返ってきました


「君たちは、ここへ来れる事をお母さん達に感謝していますか?ここへ来れることは当たり前じゃない、ここで習うためのお金は君たちのお父さんお母さんが必死で稼いだお金です、それは決して安くはない!」



付け加える形でこう言いました


「このままでは、君たちは上達しないどころか怪我をすると思います、じゃあどうしたら怪我せずに上手くなれるかな?」



そうすると「ちゃんと練習する」と一人の子が言ってくれました!


先日の雰囲気が嘘のように
「あっ、しっかり話せば伝わるんだ」と感じた瞬間でした!


  1. 誠を尽くす大切さ

至誠通天とまでは、いきませんが僕なりに事前に考えて話をしたのが良かったのか、前のようにふざけたりすることはなくなりました

そして始めに文句を言っていた子は、自ら目標を立て黙々と練習をはじめました


こちらとしては子ども達にとってだけでなく、預けてくれている親御さんにとっても、そして僕たち指導者にとっても、このままでは良くないと思ったので


どうすれば「練習」を大切にしてくれるか?考えて伝えました


一年前なら間違いなく、感情のままに怒って「ちゃんとやらないならもうここへは来なくていい、、」と切り捨てていたと思います


しかし、それだけだと熱意は伝わっても誠意は伝わらず誤解さえ招いてしまうと考えました


しかもちゃんと注意したり、練習の必要さを教えていないこちらにも責任はあるので


改めて練習の雰囲気作りは大切だと感じました!



上達の為に技のノウハウを伝えるのも大切かもしれませんが、それだけでなく「人として」大切な部分をこちらが伝えていくのも大切で


そのためにはこちらがしっかりと考えて
伝わる言い方をするために学ばなければならないと思います!


  1. 最後に

鹿屋体育大学の選手たちは、自分達だけでなく他の選手が成功しても自分のことのように喜べる素晴らしい人間性を持っていると思います


それは誠を尽くしたからこそできるものだと思いますし、その思いが届いて今年の躍進に繋がっているのかもしれません


選手だけでなく
我々指導者も同じように誠を尽くすことが大切であり、それが届くまで自己研鑽を怠ってはいけないと感じました! 



「至誠通天」
この言葉のように、もっと自分の行動を振り返り、誠を尽くす指導ができたらと思います!